Michina’s diary

食に関すること全般にフォーカスしています

言葉の響きに惚れました「茶海」

京都に行ったとき購入してきた一保堂の抹茶(京都限定販売の京極の音)が冷蔵庫にあることを思い出し、コロナでStayHome推奨期間中、朝の目覚めにお抹茶を点てて頂くのも良いな、と思いつく。とはいえ、本格的な入れ方ではなく、カフェオレボールを茶器に見立て、茶筅で泡を立てるという簡単な方式だ。でも、2つこだわりたい点があり、1つ目は抹茶は漉してから使用すること。ダマが残らない。2つ目は、お湯の温度。お茶の魅力は、美しい色も要素の1つだと思っているので、きれいな緑色を目で楽しみたい。だから沸かし立ての高温のお湯では温度が高すぎるため、湯冷ましが必要。マグカップで代用したりもしてみたが、上手く注ぐことが出来ず、ちゃんとした道具を探そうと思い立つ。そこで、片口やピッチャーなどをネットで探し続け、出会ったのが東屋さんの「茶海」。

www.azmaya.co.jp

本来の使い方は、お茶の濃度を均一にするために使われるものらしいが、私は温めたお湯を注ぎ、そこに水を加えて温度を少し下げたお湯を抹茶に注いで点てるという方法をとっている。

茶海という言葉を見ると、ぬるめのお茶の海でぷかぷか気持ち良く浮かんでいるような気分になってくるのは私だけ?!命名も素敵ではないか♪

送られてきた箱には、長崎県波佐見町で作られた日本製とある。この素っ気ないスタンプもシンプルでますます好感度大。

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大サイズを購入したので430ミリとたっぷりお湯が入るし、注ぎ口の水切れが良いのもとても好感がもてる。何よりその佇まいの美しさ・シンプルさに惚れている。湯冷ましとしてだけでなく、コーヒー・紅茶用のミルクを入れたり、ドレッシング・ソース入れとしても今後大いに活躍してもらえそう。大中小とサイズはあるので用途に合わせて選択出来るのも良心的だ。

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ロイヤルコペンハーゲンのピッチャーなども素敵だったけれど、カジュアルなお値段で、この佇まいでいてくれるので私はとっても満足。白い肌の色も清潔感があっていいわぁ。とにもかくにも大満足な「茶海」永くお付き合いをお願い。

 

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「世界一美味しいコーヒーの淹れ方」を学びました!

美味しいコーヒーの入れ方を学びたいな、と思っていたので、この本を書店で見たとき即購入した。著者はワールド・バリスタ・チャンピオンの井崎英典さん。

説明を論理的にとてもわかりやすく記述してくださっているので、初心者にとっても難しい本ではない。私はコーヒーショップで働いた事はないけれど、美味しいコーヒーを飲むことは好きで、そして人並みより少しはコーヒーへの興味が強いかもしれない。

独学では限界があるので、スターバックスタリーズコーヒーが主催するコーヒー教室には何度か足を運んでコーヒーについて探求したり、新橋のUCCコーヒーアカデミーさんで単発授業を受けたりしてはいたものの、お店によって購入する豆のロースト具合が最近大きな幅があると感じていて、自分の好みが見えにくくなっていたところだった。

コーヒー豆は果実なので、ワインのようにテロワールが大切。だから、その果実感を大切にするには浅煎りが良い。という話も聞いた事があるけれど、浅煎りコーヒーは入れ立ては華やかな香りが立つけれど冷えると急速に香りが飛んでしまうように私には感じられて、私が好きだと感じる味をもう少し明確につかんでおきたいと考えていた。私は、ある程度ロースト感の残る煎り具合が好きなのかもしれない。でも今のトレンドは果実の持つ香りやテロワールを大切にしている浅煎りコーヒーのように感じている。

そんなこんなで、中煎りのコーヒー豆であっても豆を購入するお店が違うと全くロースト度が異なっていて、なぜ?何が基準なの?と常々疑問に思っていたのが、この本に答えはあった。

 

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それは、お店の考える煎り具合だと教えてもらった。ならば、豆を選ぶ際は、浅煎り、中煎り、深煎りで選ぶのではなく、私好みの煎り具合の豆をチョイスすれば良いのだ!と、すっきり。嗜好品はそれぞれの好みがあるので、自分にあった何かを見つけて、それを軸にして育てて行くのが良い方法だと思っている。この際ゆっくり好みを見つけて行こう〜。色々なコーヒー屋さんを巡ってみよう。

この本、1つの現象に対して「なぜならば、これこれこういった理由でこうなのです。」と、記載してくれているので、読んでいてとても納得感を持って読み進める事が出来るのがうれしい。

YouTubeでコーヒーの入れ方についての動画もアップしてくれているので、こちらを見て復習は終了。あとは、お好みのコーヒーを見つけること!わかっているけど目を背けていた、豆をどの状態で購入するか問題。楽だから、豆ではなく粉をチョイスしがちだったけれど、なぜ豆が良いのか、説得力ありました。美味しいコーヒーを入れるためには一手間が大事。しっかりと胸に刻みました。

 

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ワインに興味を持ったなら・・・

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私はワインエキスパートの資格を持っていますが、ワインて本当に奥が深いなぁ・・・と常日頃思っています。学びに終わりがないので、ソムリエさんなど仕事に従事されている方々の経験と見識の広さにはいつも頭が下がる思いです。この本は、出版された当初すごく人気が出ていました。長年にわかり人気があるようなので読んで見たところ、とてもわかりやすく書かれているな、と思いました。ブドウの種類が個性在るキャラクターに置き換えられて説明してくれるので特徴がつかみやすいですし、解説も簡潔に必要な事を伝えてくれているな、と思いました。だから人気があるのだと妙に納得したものです。ワインの勉強から遠ざかっている有資格者のわたしのような人も楽しく読めるんじゃないかな。

 

#図解 ワイン一年生 #小久保尊

 

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食で世界を旅する楽しみ

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この本は、元上司から頂いた本。世界中の注目すべき食のカルチャーが様々なテーマで記載されているのが楽しい。「驚くほど高いカクテルバー」トップ10では、1杯1万ドル前後のカクテルが紹介されていたりする。(アメリカ・アルゴンキンホテル。マティーニの中に入れるダイアモンドのロックの大きさで値段は前後するそう)2011年刊のコンパクト版なので、中身も随分変わっているかもしれないけれど、多種多様な食文化や国の個性が面白くて何度も見返してしまう。残念ながらAmazonでも扱いはもうなくなってしまったみたい。食に関心ある人なら必ず満足出来る書籍だと思うんだけどな。

ぜんまい

今日からから5月。山菜を食べられる旬が残り少なくなってきたなぁ、早めに食べておかなくちゃ、と、食に関しては人一倍執着のある私はスーパーで考える。東京のスーパーにもパックに入った山菜が売られているけれど、量が少なかったり、収穫してから時間がたってアクがで黒ずんでいたりするのを見ると、実家暮らしは贅沢だったなぁ、と急に実家で過ごした時間を思い出す。

山に分け入って、木と下草の香りに包まれながら、無心にワラビやゼンマイを収穫する。慣れてくると知恵が付いて、大きく育ち過ぎたものは筋張っていて美味しくないから、と手を出さずに、柔らかく頂けるものだけを選んで収穫出来るようになるのだ。だから、旬を少し間違えると今日の収穫は期待が出来ないな、なんて事がわかるようになってくるものだ。東京で長年生活していると田舎暮らしの日常が日常ではなかった事に気づく時がくる。無邪気に田舎生活を楽しんでいたのだな、なんて気持ちが一瞬、胸に去就する。

環境が違うのだから当たり前の話なのだけれど、都会で購入する山菜は残念ながら現地での新鮮さに欠けるので、山菜らしい山菜にであえたときには小躍りして喜んでしまう。田舎に旅行に出ると、その季節の山菜や土地の食材を使った料理が無理なく頂けるのがうれしい。田舎旅行の醍醐味の1つだ。

そういえば、田舎の母から送ってもらった乾燥ゼンマイが在ったなぁ、と、急に思い出し、調理してみることに。コロナで静かな街中でも、植物の緑は関係なく色が濃くなって、気温も過ごしやすくなっていく。

ゼンマイはあまりぐつぐつと煮てしまうと繊維が柔らかくなりすぎてしまうので、優しく気長に戻すのがコツだと思う。調理出来る状況になるまで半日はかかるので時間に余裕のあるときに調理すべし。母からのメモには「赤い汁が出なくなればOK」としか記載がないから、クックパットやネットでゼンマイの戻し方を調べて、替えのない材料をどうにか美味しく調理したいという一心で調理した。そしてどうにかできあがったのが、下の写真のゼンマイの炒め物だ。味付けは、ごま油、醤油、みりん、酒、以上。

 

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多分、この時のゼンマイは最盛期のものではなく若干細身なゼンマイだったようだけれど、懐かしのゼンマイ炒めが完成!味付けはそこそこだし、美味しく頂けるレベルにはできあがった。

母より祖母のゼンマイ炒めのほうが美味しかったのはキャリアのせいなのかどうなのかわからないけれど、GW実家に帰るとこのゼンマイ炒めを食べるのが私の楽しみの1つだ。今年は新型コロナウィルスのため、高齢の家族の住む実家に帰ることは控えようと思っているけど、早く終息してくれることを願うばかり。本当に思いもよらない事って起こるものだなぁ、とこの頃感じる毎日を過ごしている。

 

 

 

ホタルイカの季節

春になるとホタルイカを使った料理がレストランのメニューに記載され、これからの季節に胸躍らせることになる。これから良い季節になるぞ、と。だから菜の花とホタルイカを使ったパスタなんかが含まれていようものなら即決。プチッとした歯ごたえと甘みと苦みを堪能することになる。

ホタルイカといえば丸干しも捨てがたい。味付けなどはあえて言うならば海水。ただ平らく干されたものなのだけれど、身がもともと柔らかいし、スミの部分は味がぎゅっと凝縮されて、ほどほどの歯ごたえと濃厚な味わいを楽しむことが出来る。これは、日本酒にぴったりと合う。FPの知人がバス旅行の時に持参して下ったのだが、おつまみって楽しいな、と感じた。

 

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上記は銀座にある「オステリア ダ カッパ」というイタリアンで頂いたホタルイカのパスタ。蕗の薹と竹の子が春らしさをますます演出。ワインが進む。ガールズトークも盛り上がる。この時何のワインを頼んだのかは既に思い出せないけれど、ピノ・グリージョで作られた白ワインなんか合いそうだ!

 

今はコロナでレストランの営業も自粛が推奨されており、我々もSTAY HOMEでの毎日を過ごしている。来年の今頃はイタリアレストランでホタルイカのパスタを思い切り堪能したい。

牡蠣とトランク

日経新聞の日曜版で読んだ畠山重篤氏のストーリーが面白く、もっと知りたくなってネットで検索をしていたら、なぜかルイ・ヴィトンのHPに行き着いた。畠山氏の森林活動「森は海の恋人」の活動に共感した、ルイ・ヴィトン創業家5代目当主パトリック氏による東日本大震災ごの支援がきっかけで二人は出会うことになった。そのエピソードも良いが、あの出来事のあと、ルイ・ヴィトンの支援だけではなく、宮城の牡蠣産業はフランスからの支援も受けて復興に近づいた。それは、1970年代フランスの牡蠣がウィルス性の病気が発生した時に宮城産の牡蠣の種苗が救ってくれた事への恩返しとして、ミシュランの星付きレストランを世界に展開するアラン・デュカスを組合長として企画してくれたと記載が在った。

 

NPO法人・森は海の恋人

ルイ・ヴィトンの支援活動 - ニュース | ルイ・ヴィトン公式サイト

 

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このようなエピソードを聞いてから頂く牡蠣の味わいは、塩水のほろにがさと、熱い情熱と歴史を兼ね備えたものとなり、養殖してくれた方々への感謝の気持ちが胸中にあふれてくる。

時空を超えて脈々とつながる(日本ー牡蠣ーフランス)のつながりをうれしく感じている。

 

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